おさらい 初めてRGBの世界に触れる人、またはRGBαはプレイしたものの、 古すぎてシナリオを忘れてしまった人のために、 大雑把に今までのシナリオをまとめたコンテンツを用意しました。 ゲーム中ではRGBαの続きの話であり、いくつか関連する話が出てくるので、 さらっと読んでおいたほうがRGBsの状況が理解しやすいかと思います。 |
【RGBの世界】 Photon Century(光子暦)と呼ばれる暦になってから、197年目を迎えた地球が舞台です。 人類が本格的に宇宙へ進出してから凡そ200年、 11のコロニーが作られ、宇宙へ移住する人も少しづつ増えてきた、という世界です。 活動拠点も土星位まで広げています。 地球が主導となって世界を動かしているので、初のコロニーにして世界最大の研究機関、 ブルースカイを除く全てのコロニーは、地球のジオコンピュータの制御下にあります。 西暦末期に、後の世界で始めて地球征服を行う、ユアン=アニヒレィス博士ら、 チーム「try-α」がRGB粒子と呼ばれる新しい粒子が見つけ(現実世界のRGB粒子とは全く異なるものです)、 コンピュータが大きく発達し、全てのものにこれらを応用した光子コンピュータが組み込まれています。 ジオコンピュータは女性をモデルとした(前作を知っている人は雪村 純の思考クローン)人工知能をもち、 全てのコロニーも例外なく人間と同じ思考を持つ人工知能を搭載し、それぞれの範囲で管理しています。 これにより現実世界で言うアメリカのような世界で最も権威のある国という意味が消滅し、 アメリカはその後消滅しています。 それぞれの国も消滅したり残っていたりしますが、代わりに力のある企業が周辺を統治することで、 企業国家のような概念が生まれています。 (勿論、全てジオコンピュータの制御下にあるので、企業や国が取れる行動には制限が掛けられることがあります) このように、一見現代から大きく進化した世界のように見えますが、 文化や文明といったものは既に飽和してしまったため、 西暦末期の地球と様相は全く変わりません。 但し、いくつかの技術やものは廃止されていたりなくなっていたりします。 例えば、テレビやラジオといったものはなくなり、 代わりに全てのものが巨大なネットワークにアクセスできる端末として用意されており、 テレビやラジオはないけどそれに似たものはネットワーク端末を通じて、 自由にアクセス出来ます。 つまり、それぞれの機器が小型化し、ひとつに融合していたりします。 また、コンピュータ管理されていますが、アナログなものはまだまだ沢山残っています。 かつてはアナログな物をデジタル化しようとしたり、 車はコンピュータ制御によるオートドライブにしよう、等と言った動きが流行った時期がありましたが、 やはりそういうものはアナログでこそ意味がある、 という風潮が根強く残っており、結局変わっていません。 |
【兵器(無人、有人兵器とRGBシリーズ)】 コンピュータが大きく発達したことにより、一番大きな変化があったのは戦争形態でした。 生身の人間が戦うよりも、コンピュータ制御された兵器が争ったほうが効率的で無駄のない戦闘となりました。 また兵器が発達したことと、日中夜問わず戦い続けることにより、 戦闘時間が大幅に短縮されました。 こういった背景があり、兵器のほとんどは無人化され、戦略・指揮を行えるパイロットが必要となりました。 これにより指揮官機のみが有人化され、戦略や指揮系統に比重が置かれました。 戦争による死者は民間人の被害者を除いて西暦の戦争よりも大きく減りました。 そして、従来までの有人型機体はその意義を失い、以降は有人型機体の開発は停滞期を迎えます。 RGBシリーズはRGBカラーモデルと共に加速(Rapid)、重力(Gravity)、思考(Brain)の、 3要素からなるRGBシステムを搭載しています。 本来、RGBシリーズは戦闘用の機体ではありません。 新機軸のRGBシステムを搭載する上で、可能性の模索のひとつとして戦闘技術を取り込んだのが、 現在存在するRGBシリーズです。 その証拠に、G系の機体を除いて、RGBシリーズは全て砲身を搭載していません。 砲身のように見えるものは全てイミテーションです。 RGBUに登場した第2世代型に至っては外見にすら砲身は存在していません。 (RGBシリーズは範囲内の任意の箇所にFCSポイント設定をすることで、どこからでも攻撃を射出出来ます) G系であるゲミュート、ゲミュータ、ジェミニは重力レンズによるレーザー屈折を研究対象としたため、 レーザー射出砲が搭載されています。 兵器として有用な機体である、と判明した時、これらの機体を制御するのはコンピュータでは行えませんでした。 これは、RGBシステムを初めとする各システムは、 西暦末期に作られたニュートラルコンピュータでしか制御できませんでした。 機体システムの概念は西暦末期に発表されたユアン=アニヒレィス博士により考案されたものであったため、 アニヒレィス博士を初めとする研究チーム・tryαが生み出したニュートラルコンピュータが、 機体システムと最も高い相性を発揮したためです。 しかし、ニュートラルコンピュータは現在のコンピュータと大きく違うものであり、 曖昧さを重点として、人間の心情を理解するために開発されたものでした。 つまり、機体システムを制御するためには、人間の力が必要になり、 また真の性能を発揮するためには、ニュートラルコンピュータの特性により、大きく人を選ぶシステムとなってしまいました。 そこで、アニヒレィス博士の遠い親族であった蒼、赤音、碧の3名が適任として、 パイロットに選ばれたのでした。 そのため、パイロットの状況、精神的状態が機体の強さにダイレクトに影響してくることになったのです。 RGBシステムはそれらを管理、監視するシステムとしての役割も担っています。 |
【審判の刻(RAYGING BLUE ― tryα ―)】 PC197年3月に、チーム「try-α」のメンバーの一人であり、この時代の基礎を築いたユアン=アニヒレィスが目覚めました。 彼は西暦末期の新しい実験により、ワシントンを崩壊させてしまい、 無期懲役の冷凍睡眠刑に処されていました。 米が完全に消滅し、米国を支配していたコンピュータが停止、これによりアニヒレィスは安全装置が起動して、 一人目覚めました。 彼は地球が自分の技術を元に作られた世界である事を確信すると、 ジオコンピュータのネットワークに進入。 ジオコンピュータを制御下に置くと、 史上初の地球征服を行い、地球上でコンピュータ管理されたほとんどのものは、彼のものとなりました。 11あるコロニーもジオコンピュータの制御下にあったため、自動的に彼の配下になります。 ネットワークを通じ、彼が木星で建造している基地を映し出すと、 彼は”凡そ30日後に地球を消滅させる”「審判の刻」を宣言しました。 いくつかの反抗勢力が有人型機体などを使用して抵抗しましたが、 開発が停滞していた有人型機体で遥かに進歩した無人型機体に勝つことは困難であり、 全て失敗しました。 審判の刻から遡ること1、2ヶ月…。 コロニーにおいて独自の自治権、及び独自の制御下で動いている唯一の研究機関であり、 最古のコロニー、ブルースカイで、有人型機体のテストパイロット候補生を選定していました。 空乃 蒼、夕暮 赤音、林野 碧ら3名は、そのままテストパイロット兼、ブルースカイ研究員となり、 RGBシリーズと呼ばれる新型の有人型機体のテストを行っていました。 審判の刻が発動すると、唯一アニヒレィスの支配から逃れていたブルースカイは、 非常自体故にRGBシリーズを出撃させる事となりました。 (本来、ブルースカイは恒久的に自衛以外の戦力を保持しないという地球との締結を結ばれています) ここで、オペレーションレイジングブルーと呼ばれる、強襲反抗作戦が開始されます。 地球軌道、火星を経て、木星にたどり着いた彼女達が目にしたのは、 かつてアニヒレィスがワシントンを崩壊させた原因である、レゾナンスでした。 この機体はブラックホールを任意に操る機体であり、現在の技術で作り直されたレゾナンスは、 西暦時代のレゾナンスよりも遥かに小さく、ひとつの兵器として強大な力を持つものでした。 レゾナンスを破り、真相を語るアニヒレィスは、地球の未来を彼女達に託すと、 一人レゾナンスと共にこの世を去りました。 こうして、審判の刻は回避され、オペレーションレイジングブルーが終了。 地球には再び平和が戻る、と思われていましたが…。 (以降はRGBsのストーリーに続く) |