この設定資料は、主に量子力学とか電磁気学とかエネルギー工学とかのパロディです。無論、執筆者自身そんなもの理解できてるつもりは毛頭無いので、恐らく色々と矛盾しております。疑問点や不審点や明らかな矛盾点などを発見された場合、遠慮なくご指摘下さい。
で、ここは一体何のためのスペースかといいますと。
かいつまんで申しますと、設定に関わる裏話なんかを、肩の力を抜いてあれこれ語ってみたりするところだったりします。
・・・たまには語ってみたいんですよう。私も。
そんな語りたい盛りの私(SAL)はたまにうっかりエピローグ関連のことまで喋ってしまいそうになりますが、プレイヤーの皆さんがあとでゲーム本編を純粋に楽しめなくなったり、出すぎた真似をした私があとで叱られたりしては一大事なので、そこは我慢です。大丈夫、ザブングルは男の子。
そんなわけで、こちらの内容は思い出し次第のペースで思い出した順番に、たまに増えていきますので、お暇な方はごゆるりとどうぞ。
- ・ひとつめ:「ブリッツ試作1号機の暴走事故」。
- S3さんの開発記録にも記してありますが、これってば部分的には実話です。
実際には西暦2001年04月09日のことでした。そうです。その日に私はレイジング・ブルー(当時の名前はReForce(仮))の初テストプレイをしたのでした。
ゲーム本編が起動するや否や、「なんかFPSがエラいひっくいなー」とか思いながら(05〜20でした。そりゃ遅いわ)ブリッツ(当時名称未設定)を操作してたんですが、それはともかくとして、話に聞く「ローリング」動作をやってみるべくキーボードで左右アローキーを交互に押してみると、何故かゲームがいきなり落ちました。しかもその後OS再起動するまでMIDI再生(VSC32)できなくなったりして。あと、ショットキーを押しても同様の非常事態が発生してました。
いや、問題はですね。S3さんの開発環境がWIN98で、うちがWIN2Kだったせいなんですよ。なんかGDIとかいう文字表示のために使用した部分(プログラムモジュール?)がWIN2Kだとえらい重かったらしくて。WIN98で起動しなおすと、うちでもちゃんと動いてました。はい。しかし、まさかパラメータ表示のための部分が一番重いなどとはなかなか気付く筈も無く、一時期はマジで廃案まで出てました。この事件は今までの開発経緯で最大の危機であったと言っても過言ではありません。
と、この辺の事情をOMGワタリ方式で設定と見比べると、どれがどの辺に対応してるのか一目瞭然だと思われます。
いや、こういう一見真面目で実は冗談みたいな設定っての、やってみたかったんですよ。個人的に。
- ・ふたつめ:「破壊の羽音事件」とか「合衆国崩壊」とか。
- ええ、何と言いますか。ワシントンDCが壊滅するとか、合衆国が滅ぶとか、今更ながら縁起でもねェですね。
いえ、これに関してはですね。別に現実に合衆国で起きた例の事件とは何ら関係は無いんですよ。ほんとに。いや、茶化してる場合じゃないですってこんなの。大体、例の事件が発生したのは西暦2001年09月11日ですが、それよりはるか以前の西暦2001年04月21日の段階で、既に年表のこの部分は書いてあったんですから。
全く、偶然ってのは怖いです。
でも物語の都合上、この2つの出来事はどうしても外せないので、不謹慎だと解っていてもやっぱり今更書き直す気は無かったりします。
- ・みっつめ:「XCA」と「HGA」並びに「MRP」。
- 一通り読まれた方は既にお分かりと思いますが、これらの記述は「何故に自機の当たり判定があんなに小さいのか」とか「どうして敵の装甲はあんなに固いのか」とかいう、シューティングゲームには常識として存在するけれど良く考えてみると物凄く不可解な現象について、SFチックに理由をつけてみたものだったりします。原色粒子などというファンタジーなものの存在を前提にしているために全く一般的ではありませんが、まあそれなりに理屈っぽく誤魔化せたのでは、とか書いた本人は思っております。
- ・よっつめ:「眼鏡」。
- 眼鏡って言葉が出てきた時点で林野碧さんを連想できる貴方は既にかなりのRGB通に違いありません。
いや、そんなことはどうでもいいっていうかそうでもないというか。ああ、ある程度以上の人格を持ったキャラに「さん付け」するのは私の癖なので、あんまし気にせんといて下さい。
まあ要するに、今や碧さんの代名詞になってしまっている感のある、あの「バサラ眼鏡」(from マクロス7)についてのことなんですが、乗機のゲミュートにレーザー兵器を搭載する、と決まった時点から、私の中では「レーザー>光学兵器>レンズ>眼鏡」という連想が展開されてまして。ふとしたアイディアから「砲身内部に重力レンズを形成する」と決めたときは、一時期「あの眼鏡のレンズは実は超小型の重力レンズであるということにしてしまおうか」などと血迷っていたこともありました(※そんな眼鏡をかけたら人間は目玉飛び出して確実に死にます)。しかしまたその後にディストーションレーザーにロックオン機能がつくらしい、となったので、結局は「FCSと連動させてディストーションレーザーの照準器にしてしまおう」という結論に至りました。
しかし、レンズの奥のものが通常よりも小さく見えていることからも、遠視用眼鏡という設定は後付けであることは一目瞭然ですね。
- ・いつつめ:RGB+α。
- "RAYGING BLUE"というタイトルが示しているとおり、このゲームのキーワードは「RGB」です。光の三原色である赤(RED)、緑(GREEN)、青(BLUE)の頭文字をとってRGB。一般的にもディスプレイ表示用のRGBカラーと印刷用のCMYKカラーとかいった具合に使われてますね。
で、そのRAYGING BLUEというタイトルとRGBという略称、それから3人のパイロットの名前(蒼、赤音、碧)が、私がテストプレイに参加し始めて間もなく決定いたしまして。このキーワード構成がなんかこう、脳髄のあたりにがつーんとキたので、次の日に世界観設定について「こんなの考えてみました」と意見を具申してみたら、そのままなんかストーリー・設定担当などという役目を仰せつかっていた、というのが私の参加経緯だったりします。
その後にRGBシリーズの各機体(Roheisen、Gemüt、Blitz)、RGB−SYSTEM(R2CS、G2CS、BIOS)、原色粒子(R粒子、G粒子、B粒子)、RayGing Blast、Radical GunBlazeなどとどんどん拡張解釈していったのは、ひとえに私の言葉遊びの結果です。ここまでやってしまうと、ちょいとしつこいかもしれないなあ、とか今更ながらに反省してます。
それから、「+α」の方ですが。
αという文字は、α−ブレンディングとかαチャンネルとかいった具合に、「透明度」を現すことがあります(正確には「不透明度」ですが)。そこから、RGBの4番目の要素はアルファ(透明)、ということで、パイロットは水沢透、機体名は「アルスター(元はドイツの川の名前)>アルスター・フェアベッセルング(改良型)>アルスター・ファプルク>アル・ファ」とか、逆にα粒子(ヘリウム原子核)の変成型を「α*>アルファスター>アルスター」としてみたり、更に調子に乗ってαと量子力学の昇降演算子(a,a*)を引っ掛けてその状態変化を「レイジング」(励起)、「アニヒレーション」(消滅)という用語と結び付けたりしてます。
・・・遊びすぎですね。すいません。
- ・むっつめ:名前の由来。
- 前回、RGB+αに関する名前の由来について語らせていただいたわけですが、今回は引き続き「それ以外」について語ってみようかと。
ユアン=アニヒレィス(Jan=Anigrayss)。ドイツ語綴り(のつもり)。前回の最後にも述べていますが、基本的には「アニヒレーション」(消滅)から来ています。直接的にはタクティクス・オウガの竜言語魔法「アニヒレーション」からですが。ところでこのアニヒレィスという名前、個人的にはかなりお気に入りであったりします。何しろ、私の物語執筆用の人物名ストックから一番知的で格好いいと思うものを選んできたわけですから。試しにアニヒレィス或いは"Anigrayss"でGoogle検索をかけてみても、RGBの他には一件もヒットしませんでした。何気にオリジナリティ高いかも。
雪村純(ゆきむら・じゅん)。日本名。えーと・・・まあ、この人については、特に語らなくても判りますね。
ヤコフ=ボルツァーノ(Jakow=Bolzano)。ロシア語綴り(のつもり)。歴史上の数学者のボルツァーノさんから。決してジャコウなどとは読みません。
ゼノン=ラシュパルク(Xenon=Laspark)&シュタール=ラシュパルク(Star=Laspark)。英語綴りのドイツ語読み。名前の由来は管理人さん。・・・すいません、これ以上は怖れ多くて言えません。
- ・ななつめ:PC(由来その3)。
- 光子暦、"Photon Century"・・・要するにPC。既にこの辺から「何だそりゃ」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、まあ大方の予想通り、この辺の略称も大概は冗談半分でつけていたりします。
例えばPC(ぱーそなる・かんぴゅらー)、ハードウェア系ならBIOS、SCSi、MOSFETに対するMcSPET、半導体に対する半透体・・・等。
それから更に調子に乗った結果が兵器メーカーのS&G社、KnM社、ナムロット重工、Sunny-Corp、兵器そのものの名前ではクロックワーク、R−ファントム、G−エイリアンなど。特にS&G系標準装備の"MEGA-Drive"やナムロット重工のR−ファントム搭載兵器「PAC−M.A=N」なんか、もう色々とやばいんじゃないかと。
S&G社とKnM社(Knight for Mobility Corporation)共同開発によるクロックワーク直系戦闘機(既に絶版)ですが、即座にその名前がわかった人は結構なセガフリークではないかと思います。
- ・やっつめ:SF科学考証。
- "Technorogy"(技術)、"Theory"(理論)、"Appendix"(参考)など、このレイジング・ブルー設定資料集においてかなりの嫌がらせ的文章量を誇る科学設定考証の数々。大元では実際の科学理論を元にしているために、ぱっと見では結構もっともらしいことを述べているように見えるかもしれませんが、しかしこの"PostScript"(追伸)の冒頭にも述べているとおり、実は全くのでたらめの可能性が高いです。ってゆーか、私自身が全然理解してないでここまで書いちゃってるんですが。原色粒子というまるっきりSFな部分はまあいいとして、それ以外のわりと現実よりの部分についても、解っている所まではとりあえず普通に考えておいて、あとは「多分こうなるだろう」という無謀な予測に基づいて書き綴っているわけですから、自分でもどこまで合っててどっから間違っているのかという境界線がさっぱり判んなかったりします。
何しろ、とりあえずR,G,B粒子というSF設定だけ念頭にあった状態で量子力学とか素粒子論とかを教科書やらネット上やらで検索しまくり、わけわかんないコラムを参照しながら無理やりまとめてとりあえず書き綴ったのがあの堅苦しい文章の"Theory"で、それをベースにしながら大幅に逸脱しない範囲で設定考証を進めていったわけですから。つまり、本人的にもそのベースが一番分けわかんないわけでして。超弦理論なんて勿論解りませんよ私は。・・・これで矛盾が無いはずがありません。
更に、その拡張部分("Technorogy"や"Appendix")についても、暇なときにぼーっと考えてて思いついたことやたまたま講義で知った面白げな理論(注:2001年12月現在、学部6年生です)なんかを節操無く盛り込んでいったわけなので、ほじくればほじくるほどに矛盾が発掘できるものと思われます。
まあ、そもそもですね。SF考証なんてのは、深く練るほどに、詳しく説明しようとすればするほどに、どんどん矛盾点が湧き出してくるものだと思うんですよ。根本的に。かなり良く出来ているものとしてよく知られるところのガンダムの世界観も、ミノフスキー粒子などというありえない要素が一つ入っただけですが、矛盾点を突こうと思えばいくらだって出てきます。大体、同じ技術力で作ったら、精神接続でもしない限り人型ロボットよりも戦闘機のほうが強いじゃないですか普通。
と、そんな素敵に詭弁な言い訳はとりあえず置いときまして。
そもそも何でこんなに要らん説明が増えたのかと思い返してみまするにですね。初めはたしか、機体の性能とか武装とかにSFチックな説明をつけようと思ったんですよ。で、SFっていえば、装甲材や動力源にも言及するのが筋ってモンでしょう。
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しまった、それが間違いだったか。
- ・・・つづく?
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